2006年11月27日

炎症のメカニズム

テーマ:ステロイドは使っていい


乾燥が気になる季節になってきましたが、皆様アトピースキンケア頑張っていますか?


さてさて、勉強熱心なあとぴっこさんなら、アトピー治療にステロイドを使うと、ヘルペスやカボジを起こしやすくなる、ということはご存知だと思います。


今日はなぜそのようなことが起こるのか?という点に注意して、ステロイドを使う、使わないをどうやって自己判断するか?についてお話しします。


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そもそも炎症というのは、何か危害が加えられようとしていることを体が察知して、それに抵抗しようとして起こる生理現象です。


このメカニズムは、科学的に既に解明されていて、『アラキドン酸カスケード』と呼ばれます。


アラキドン酸という体内物質が源となって、そこに色々な酵素が順番に作用して、まるで滝(カスケード)のように枝分かれして様々な物質が生成され、それらが炎症を促進したり、逆に炎症を抑制したり、本当に様々な生理現象をつかさどるのです。


興味のある方は『アラキドン酸カスケード』をキーワードにして検索すると、いっぱい引っかかってきますから参考にしてみてくださいね。


さて、非ステロイド抗炎症剤(NSAIDs)は、この滝の下流の流れを止める作用を持っています。


アラキドン酸を源として生成される物質が(たとえば)20個あったとしたら、そのうちのいくつかの物質の生成を止めてしまう訳です。


その結果、炎症を引き起こす物質が生成されなくなるので、炎症が抑えられる、というしくみです。


一方、ステロイド系抗炎症剤(SAIDs)は、アラキドン酸カスケードの滝の相当上流で流れをせき止めてしまいます。


つまり、非ステロイド系抗炎症剤と比べて、相当多くの数の生理物質の生成を止めてしまうのです。


ここで生成が止められてしまう物資の中に、細菌やウィルスの感染に抵抗するために大切な物質も含まれています。


つまり、ステロイド系抗炎症剤を使うと、感染症に対して、通常なら抵抗してくれるはずの生理物質が生成されなくなってしまうのです。


!!タイヘンだ!だからステロイドは絶対使っちゃいけないんだ!!


と恐怖にかられる方は、ステロイドは使わないほうがいいと思います。


しかし、冷静に自分の症状を観察することができて、精神的に追い込まれていない方ならば、毎日の生活をもっと過ごしやすくするために、いわゆるQuality of Lice(QOL)の向上のために、ステロイドをうまく使うことができるのではないかと思います。


『ステロイドを使っているときは感染しやすいんだ』、ということが頭で理解できていれば、手指をこまめに洗ったり殺菌したりすることの大切さもよく分かる筈です。


また逆に、感染症を起こしている時(もちろんヘルペスやカボジを含みます)にはなるべくステロイドを使わないほうがいいのだということも、理解できると思います。


特に、感染初期の段階(まだ細菌やウィルスが死にきっていなくて、繁殖しようと頑張っているとき)は注意が必要です。


逆に、感染後期にはいって、既に細菌やウィルスは死滅し、後は引き起こされた炎症症状を抑えるだけ、という時期にはステロイドを使うと早く治ります。


ただ、この当たりの判断はなかなか難しいし、自分で判断するとしたら最後まで自己責任で行なわなくてはなりません。


本来なら医師の指示を仰いで、その指示に従えば万事OK,というのが理想ですが、アトピー患者として皮膚科医にかかった場合、そこまで考慮してくれる医師は少ないらしいですね。

(私自身はここ数年、病院には行っていないので実体験ではありませんが)


知識として、自分の病気に関する情報を収集し、勉強することは決して損にはならないと思います。


アトピーとは切り離せない皮膚の炎症症状のメカニズムについて理解することができれば、症状悪化のリスクを少しでも減らすことができるのではないかと思います。




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posted by コニー at 12:00| Comment(6) | TrackBack(0) | ステロイドは使っていい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど!と思いました。勉強になります。。
ステロイドとは関係ないですが、最近この私の住む地域では胃腸風邪がものすごく流行っているんです。外出後は手洗いが欠かせませんが、その手洗いが非常にツライ。手&腕のアトピーが一番ひどいからです。手洗い代わりに殺菌!なんてダメですよね???
Posted by kooklie at 2006年12月05日 01:11
■kooklieさん
お久しぶりです!
手のアトピーは辛いですよね。手が治りにくいのの原因の一つに、細菌感染しやすい(どうしてもいろいろなものと接触することが多いこと、水仕事で保湿コントロールが難しいこと)ことがあると思います。
頻繁に手洗いする代わりに殺菌もありだと思いますが、同時に面倒でも必ずその後保湿すること、そして、無理だー!と思っても、なるべく水仕事を減らすことが大切だと思います。
良くなるのと悪くなるのとの繰り返しがあると思いますが、良くなるのがほんのちょっぴりでも上回れば、いずれ治るわけですから、あきらめずに頑張ってくださいね!
Posted by コニー at 2006年12月06日 10:12
お久しぶりです。私、また懲りずにステを中止して1ヵ月経とうとしているのですが、またまたむくみ始めてしまいました。まさに感染し始めているカンジです。ヤバい。。。でもまだジュクジュクになっていなければステ使って大丈夫ですか? 色々試して、次はアロマで治すぞー!とティートゥリーやらカモミールで殺菌していたのですが、炎症が広がっていく感じで、リバウンドなのか、精油が合っていないのか判断もつかず、暗くて長〜いトンネルを歩いている気がします。うう、愚痴ってしまいました。ごめんなさいToT;
Posted by yomogi at 2006年12月06日 12:46
■yomogiさん
個人的には、アロマで殺菌しようという方法はあまりお勧めしません。
ティートゥリーは確かに精油の中では一番殺菌作用が強く、風邪の引き始めなんかに吸入すると聞きますし、ニキビなんかにもよく効きますが、アトピーの殺菌はもっと強烈に殺菌してくれなくてはダメなんです。また、精油は直接肌にはつけられませんから、たぶんキャリアオイルを使ってらっしゃいますよね?このオイルが、アトピー肌にはあまりよくありません。
炎症が広がっていくのなら、とりあえずアロマは香らせて焚くだけにして、肌には使わないほうがいいですよ。今現在、焚いてるだけならば、肌への殺菌効果はもともと期待できないですし。
ステの使用は、脱ステ目的なら、症状と相談しながらだんだん使用間隔をあけるつもりで頑張ってみてください。気が狂いそうな痒みがあったり、日常生活に支障が出ているなら、とりあえず使ってもいいとは思いますが、こればかりは無責任には言えないので、、、。アドバイスになってますか?(汗)
Posted by コニー at 2006年12月06日 19:32
キャリアオイルが良くなかったなんて、知りませんでした^^; マキロン殺菌はしているのですが、ここんとこ乾燥がひどいので、ちょうどいいや♪って思ってつけまくってました。でも、確かにオイルなもので入浴しても清潔になっている感じがしませんでした。石鹸でゴシゴシするわけにもいかないし。。ステの使用はもうちょっとガマンしてみます。殺菌をもっとキチンとして様子をみてみます。ホントにありがとうございました^^
Posted by yomogi at 2006年12月08日 06:45
■yomogiさん
マキロンは確かにすごく乾燥するんですよね。同じようなコメントをいくつもいただいてます。実際私もそうでしたのでよく分かります。
私はマキロンの後、木酢ジェル、そして冬は木酢クリームで保湿していましたが、マキロン殺菌をこまめにするなら、マキロンを弾かないジェルや尿素系クリーム、水性クリームなどでyomogiさんに合った保湿剤を使うとよいのではと思いますよ。油性のこってりしたワセリンなどだと、確かに乾燥は防げるんですが、その後また菌が盛り返してきてまた殺菌しようとしたとき、マキロンが弾かれてしまうんですよね。
脱ステ最中は本当にきついと思いますけれど、ひとまずその方法で様子を見て、だんだんステの間隔を開けていけるといいですよね!頑張って!!
Posted by コニー at 2006年12月08日 19:51
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