2005年09月22日

ステ使用時の注意点

テーマ:ステロイドは使っていい


昨日の記事について、ゆかりさんから「浸透度」について質問がありました。


これは、ステロイド剤を使用する時に注意しなければならない点で、とても大切なことだと思うのですが、以外に知られていないことでもあるので、一つの記事としてまとめることにしました。


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(注意)
今日はちょっと、「堅い」話でして、私の目指す「ストレスなしのお気楽な」記事ではないので御容赦くださいね。
また、私は医師ではないので↓で書いている内容等に誤り等がありましたら遠慮なく御指摘ください。)
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「浸透度」というのは、おそらく皮膚から吸収された薬の成分が、どれだけ体内に吸収されるか?
ということだと思います。
(おそらく、という言葉を使ったのは、「浸透度」についての正式な定義が見つからなかったからです)


皮膚に塗布した薬がどれくらい体に吸収されるか?というデータは、薬の開発段階で必ず測定されますし、入手することもできます。


しかし、残念なことに、それらを横一列にならべて、「この薬は吸収率は○○%、これは△△%」みたいに比較したデータは見つけられませんでした。


一般的に、ステロイド剤の中でも皮膚用の外用剤は、口から飲む経口剤や、注射・点滴などの液剤に比べて全身に対する副作用が少ないとされます。


これはなぜかというと、皮膚から吸収された薬の成分が、皮膚内にある程度留まって患部にのみ効果を示し、経口剤や液剤に比べて血中へ吸収される量が少ないからです。


しかしながら、血中への吸収が0%ということは有りえません。
少しづつであっても、血中へ取り込まれ、肝臓や腎臓で代謝されます。
この「少し」が、くせもので、全身にステロイド外用剤を長期にわたって塗布しつづけると、いくら「副作用がおこりにくい」「血中へ吸収されにくい」筈の薬でも、やはり副作用は現れてくるのです。


ですから、繰り返しになりますがステロイド外用剤は使っても構わないし、うまく症状をコントロールするために、時に必要なものですが、何年もの間連続して使用することは絶対避けるべきなのです。


また、ステロイド概要剤の皮膚への吸収は、体の部位によっても違います。
一番吸収されやすいのが顔で、次が首です。
例えば、ひざの裏側の吸収を1とすると、首はその6倍、顔はなんと13倍も吸収するということを聞いたことがあります。
(これは正式な文献で読んだわけではないので数値は正確でないかもしれません)


ここからが大切な部分です。


薬が吸収されやすい顔や首に、体と同じ強さの薬を、体と同じ量塗るべきではありません。


もし、今まさに、同じ薬を同じ分量塗ってしまっていたとしたら、今からでも遅くはないので、
量を少なめにするか、弱いステロイドへと時間をかけて切り替えていくべきです。


また、ステロイド剤は肌の抗菌力を弱めるので、感染症は出来る限り回避しなくてはいけません。
そのためにも、ステロイド剤を塗る前に、殺菌剤で消毒することが有効なのです。




それから、ゆかりさんの御質問の
「化粧品や薬局で買える軟膏など、ステロイドが混ざっているものがある、とききますが、成分名など、判断できるものがあれば教えて頂きたいのですが。」
の部分についてですが、


昔はそのようなことがあったと聞きますが、今は薬局で買えるものであっても「医薬品」であれば、さすがにステロイドが入っているのに表示しないということはないと思います。
「医薬品」は、販売許可をとるためには厚生労働省へデータを添えて申請しなくてはならず、添付文書などもすべて記載事項が薬事法で決められているからです。


では、どのような成分名が書いてあると「ステロイド」なのかというと、昨日の記事の表の「薬の成分名」欄が参考になると思います。


ただ、化粧品となると、薬事法でも制限がぐっと緩和されてしまい、医薬品程厳密なデータは求められないので、ステロイド成分をまぜて販売しているものはないと断言はできません。
しかし、表示していない(これは違法行為ですが)以上は、判断のしようもありません。
きちんとした研究機関で、その化粧品の成分を分析測定しないと、ステロイドが混ざっているかどうか見かけで判断はできないです。




やー、なんか、やっぱりとっても堅い話になってしまいましたね。
次回は、ストレス解消に、またアロマや石鹸の話をしようかなーーと思います。



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posted by コニー at 14:03| Comment(4) | TrackBack(0) | ステロイドは使っていい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
質問に答えてくださって、ありがとうございます。う〜ん、なるほど、と思ってしまいました。でも、吸収率のデータも製薬会社は出すべきですよね。外用薬でもみんなリバウンドで苦しんでいるし、薬も皮膚の厚さに応じて使い分けたいですよね。
読み応えのある記事、ありがとうございました。また質問があったらしちゃうかも。頼りにしてま〜す。
Posted by ゆかり at 2005年09月22日 18:47
こんばんは、
ステロイドも奥が深いのですね、今まさにステロイドで治療中だけに勉強になりました。
病院では症状が軽減されても、すぐにステロイドをやめちゃだめと言われたのですが、今ほとんど痒くないところは塗るのをやめてみたりしています。
でも小さい痒みが出る事もありまた塗るなんてことをしています。
なんだかステロイドのやめ時てわかりづらいです。
Posted by 猫又 at 2005年09月24日 01:27
アトピーとステロイドは永遠のテーマですよね☆
塗る場所によってもありますけど、人によって吸収率の個人差もありそうです。子供の頃はステの服用もしていました。情報が錯乱している中、何を自分自身が信じて選択するかですね。ステロイドも使い方次第です。コニーさんの内容はいつも勉強させて頂いていますし、感心しちゃいます。
Posted by けんけん at 2005年09月24日 10:14
ゆかりさん、猫又さん、けんけんさん
いつも読んでくださってありがとうございます。
医師でもないのに偉そうな事書いちゃって〜、と時々自分でも心配になりますが、記事に載せてる内容は自分の実経験 or 出所がはっきりしてる文献に限ってるので、選択肢の一つとして参考にしてもらえたらと思って書いてます。

でもアトピーってやっぱり現代病ですよね!ほんとに、環境ごと改善して、世の中からアトピー患者が全員いなくなればいいのになーー!
Posted by コニー at 2005年09月26日 10:16
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